【体の仕組み】免疫アップ!リンパって血管なの?
おはようございます。とっちぃです。
この前の友人と「リンパマッサージのリンパって何なの?」という会話がありました。
私はとっさに答えられずに「血管の一種じゃない?」という声にもならない心の声でささやいていました。
得意気にリンパマッサージやっていて、リンパが何なのか答えられないことに恥ずかしさを覚えました。
さぁ皆さま本日は
知っていて損はしない、明日誰かに話したくなる体の仕組みシリーズです。
①リンパとは
結論から申し上げますと、
リンパは血管とは全く違います。
血液が流れる血管と並行してリンパ液が流れる
リンパ管、リンパ節の総称リンパ系です。
リンパ系:免疫細胞が育ち、仕事をする場所
リンパ液:血管からにじみでた組織液がリンパ管に再吸収されたもの
リンパ管:リンパ液が流れる管
リンパ節:リンパ管ネットワークの要所にある節目
血液が流れる血管との大きな違いは、
リンパ液は一方通行でしか流れないということ
②リンパの特徴
体の仕組みを知る上で難しい文献を読んでも
理解できないわたし。
細胞たちが擬人化しているアニメ「はたらく細胞」のキャラクターでイメージする方がとても勉強になります。
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リンパ系:免疫細胞が育ち、仕事をする場所。
免疫細胞であるリンパ球細胞(B細胞・T細胞・NK細胞)がウィルス・抗原を探しながら処理してくれています。
B細胞が抗体を作り出し、T細胞がウィルス感染細胞やがん細胞を標的に処理したり、NK細胞は外来の微生物を攻撃して破壊します。
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リンパ液:血管からにじみ出た組織液がリンパ管に再吸収されたもの
毛細血管の壁にあいたすきまから染み出し、細胞と細胞のあいだを満たす組織液(血しょうやリンパ球が含まれる)になります。この組織液がリンパ管に取り込まれたものをリンパ液と言われます。血液中の余分な水分やタンパク質を吸収する役目をもちます。
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リンパ管:リンパ液が流れる管
リンパ液は、からだの末端(手先・つま先・頭頂部)からそれぞれ中心に向かって一方通行で流れています。 リンパ管の内側には逆流させないための弁がついています。
まわりの筋肉が動くことでリンパ液が体の中心にむかって流れて、心臓の手前にある静脈(鎖骨あたり)に合流します。
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リンパ節:リンパ管ネットワークの要所にある節目
リンパ節は「喉や首の根元」「両わきの下」「お腹」「脚の付け根」「ひざ」など体内には大小含め400〜700個もあります。
ここでは細菌やウィルス、古くなった細胞などがリンパ節でろ過・浄化されます。
③リンパマッサージのメリット
リンパマッサージは
老廃物を体外に排出するサポートができます。
リンパ液は血液と違って心臓からのポンプ機能がないため、リンパ液の流れが遅く滞りやすいのです。
むくみや冷えを改善する
むくみや冷えの原因である、体内に溜まっている不要な水分や老廃物の排出を促すことができます。
疲れにくくなる
血行が良くなると筋肉がほぐれ、コリが緩和される効果が期待できます。
筋肉がほくれるとリラックス状態で眠りにつけるため、睡眠の質が上がり疲れも取れやすくなる可能性があります。
基礎代謝アップが期待できる
血行が良くなり、全身に栄養がいきわたり体内活動が活性化されます。
そうすることで、何も活動していない状態で消費するエネルギーである基礎代謝アップが期待できます。
④リンパマッサージの順番
リンパ液の最終出口は鎖骨なので、ここからスタートして老廃物などを排出しやすい状態にして一番近くにあるリンパ節に向かって流します。
鎖骨
↓
首肩
↓
顔
↓
脇や腕
↓
お腹
↓
脚の付け根
↓
脚全体
マッサージのやり方を間違えると、逆に一方通行のリンパ管の流れの妨げになることがあるので注意が必要です。
しっかり自分で調べて効果的なマッサージをしてくださいね。
⑤まとめ
- リンパ系は血管ではない
- リンパ管は血管のように循環するのではなく、一方通行である
- 筋肉を動かすことでリンパ液がからだ中に流れる
- リンパ液は最終的に静脈と合流する
- リンパ節は浄化作用がある
- リンパマッサージで老廃物を体外に排出するサポートができる
- リンパマッサージの順番は鎖骨から
友人との会話から「リンパ」について調べてみたら、ものすごく勉強になりました。
もともと血管の一部だと思っていたものが 、私たちのからだにとても重要な役割を果たしてくれている器官だったのです。これからリンパマッサージをする時は、効果や意味を理解してケアすることができますね。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
では良き一日を。
参考URL:
(対話形式でイラストなどもありとてもわかりやすくまとめられています)
(実際の細胞を3Dで表現されており、専門的です)